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いいものを創るためには孤独が絶対に必要なのだ。
自分の内と向き合い、掘り進めて見つけたものを外に持ってくることは、独りじゃないとできない。
映画に限らず、芸術領域においては全てそうだと思う。
愛した人と一生を共にし、生涯同じ故郷に住み続けることで、人はきっと満足できる、充足する。けど、アルフレッドはトトにそれを許さなかった。それは厳しさと非情さでもあるけれど、愛であり、期待であり、彼が幼い少年の瞳に確かに見出した光と夢だったんだろう。父として、友人として、そして敵として、全てを託したんだと思う。
愛と孤独を天秤にかけたときに、ラストに孤独を選べる映画ってなかなか無いんじゃないかと思う。作中では、群衆が寄り集まって映画を見る様子が何度も描かれていて、そこには沢山の愛があった。けど、一方でその映画をつくる側の孤独の痛みまで描いてあるのが映画好きによる映画好きのための映画という感じがした。