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Public ・ 2025.03.12

2025.03.11 (Tue)
この作品について語る原稿で必ず言及されるのは、3曲目の“アンクル・エイス”である。ニューヨーク市の中心で誰からも見放され、寝る場所もなく孤独に夜を明かすホームレスの性的少数者の若者たちにとっての雨風をしのぐシェルターである地下鉄A線/C線/E線(=ACE)は「エイスおじさんの家(Uncle ACE’s house)」と呼ばれているらしく、この曲はそれにちなんでいるからだ。ノイジーに汚れ、ファンキーにループするビートの上でデヴ・ハインズはまるで語るように歌っている――「他の女の子たち(the other girls)とちがって」と。これほどまでシンプルなラインでセクシュアルな問題を抱えた者の孤独をさらっと描き出しているのは見事としか言いようがない。ハインズの優れた詩的センスが伝わってくるラインだ。