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公開 ・ 2時間前 ・ ネタバレを含む

2026.02.07 (Sat)
邦題:長安のライチ 楊貴妃の誕生日プレゼントのために、5000里離れた嶺南から生のライチを長安に届けよ!という皇帝の大無茶振りを受けた、下級役人である主人公・李善徳の奮闘記。 楽しげなポスターからは予想もつかないほど真っ直ぐ社会派な内容で、意図せず衆院選投開票日に見たのもあって色々考え込んだ。 前半はテンポ良くギャクも挟みつつ物語が展開する。下級役人は家を買うのも精一杯。住宅ローンという文字が字幕で原文ママで出てきて笑った。 嶺南で出会う怪しげだが頼れる商人、ライチ農園の娘、奴隷の男などメインキャラクターのキャラが立ってて全員好きになる。 ライチを輸送するために何度もルートを変えテストを重ねる善徳のシーンが理系エンジニアという風体でかなり良かった。 ライチを輸送できそうな目処が立ち、いざ実行となってから雲行きが怪しくなっていく。 膨らむ予算、必要以上の伐採、貧しい民草からの搾取、対立勢力の妨害……… いつの時代も権力者に振り回されるのは、末端の立場が弱い人たちという無常感。 命懸けで届けたライチも、結局は楊貴妃の数多くある娯楽の一つであるという描写が辛い。 終盤で善徳が民草の苦しさを宰相に訴えるシーンで胸のつっかえが取れるような気持ちになった。善徳は長安を追放されるが、嶺南で家族と穏やかに過ごすラストシーンにホッとした。さらっと台詞で唐が滅びたことを知らされるのが中国の歴史の激しさを思わせる。 舞台は唐代だか、現代を風刺しているのかなと思わせるシーンも多くあり、中国や香港のエンタメを楽しむためにお隣の国の理解を深めたいなと思った。 日本で言うと平安時代初期くらいと思うと、大陸、栄すぎ、と驚く。美術や衣装が凝ってて楽しい。中国の映像は赤色が華やかで効果的に使われてることが多い気がする。この作品は木綿の花が随所で印象的な使われ方をしており、赤って記憶に残りやすいんだなと感じた。 トワウォで信一役を演じていたテレンスラウ氏きっかけで見に行ったが、奴隷の青年役を演じ切っており振れ幅に驚いた。パワータイプの立ち回りするの好き。主人公にだんだん心を開いていく様子を微笑ましく思っていたら終盤で退場して涙。 宰相役のイケオジの顔が良すぎる、と思って調べたらこれまた香港のベテラン俳優・アンディラウという方で、まだまだ沼の底が見えそうにない。