読みたいなと思いつつこの歳まで読んでこなかった不朽の名作。きっと子どもの頃だったら単純にワクワクしながら読んでいたと思うけれど、大人になって読むとそれぞれのキャラが自分に欠けていると悩んでいる知性、優しさ、勇気を実際は誰よりも持っていて、身体を張って仲間を守ろうとする姿にウルっときてしまった。そして色彩溢れる美しいオズの国より、灰色だけど愛する家族のいるカンザスに戻りたいと言い続けるドロシーの健気なこと！ 楽しくて、心が芯からポカポカするような素敵なお話だった✨

とにかく主演2人の歌声が素晴らしい✨ グリンダの登場シーンの優美さと学生時代の憎めないおバカキャラな雰囲気のギャップに、彼女が今後どのような経験をすることになるのだろうと続編が楽しみでたまらない…！

大好きな柚木麻子さんのコロナ禍での育児や日常を綴ったエッセイ。頑張ろう、楽しもうと思っては挫け、テレビで感染者数増加のニュースを見ては暗澹とした気分になっていた自分のコロナ期間中のことも思い出しながら、面白くて一気に読んでしまった！ どうしようもないときでもひとつ行動を起こせれば何とかなる、というタイトルに元気をもらい、「日頃からセルフケアに関する情報を集めておきながらいざ必要なときになると全部忘れてネットサーフィンで眼球をカラカラにする」という部分に大きく頷いた。

やっぱりこのシリーズ全部大好き❣️

ドキドキハラハラなサスペンスかと思いきや、ホロリとくる展開あり・気持ちの良い伏線回収ありですごく面白かった！孤独は気楽だけれど人を幸せにするのはやっぱりお金ではなく他者との血の通ったコミュニケーションだということがよく分かる素敵な一冊✨

自分にもっと興味を持とうと思える本だった。所々表現が大袈裟だとも感じたけれど、忙しい日々のなかで自分の幸せにしっかり向き合うには気力と体力が必要なのかもしれない…と色々考えさせられた。

ミュージカル調で楽しい作品だったけれど、原作とはだいぶストーリーが異なっていた。あどけなくて可愛いドロシーだけどOver the Rainbow の歌声があまりに大人っぽくてびっくり！

ほっこりしたタイトルからは想像もできないストーリー。みんな普通だけど人間らしくてちょっと意地悪、悪人も善人も出てこない。キーとなる芦川さんだけ彼女目線の章がないので本心が分からないままだけど、善意の塊のような彼女の言動ひとつひとつが周りの人を息苦しくしていく様はとてもリアルで、言いようのない嫌悪感を覚えた。良い人だから、悪口の言いようがないからムカつく…表ではみんなあの人のこと褒めるけど本当はイライラしてるでしょう？こういう気持ちを誰かとその周りの人間に抱いたことのある人はきっと深く頷きながら読めるはず。

センスの具体例ではなく、心のありようや対人関係での心がけについての本。